競走馬の総合牧場といわれても、実際にどんな仕事をしているのか、あまりピンとこない方も多いのではないでしょうか。そこで、当社の主要部門を簡単にご紹介いたします。
◆繁殖
繁殖牝馬(お母さん馬)と、その年に生まれた仔馬(当歳馬)を管理する部門です。
1月~6月頃の「お産」と翌年に向けた「種付け」、生後半年ほどで行う「離乳」といったプロセスを、事故なく安全に行う役割を担っています。
◆イヤリング
繁殖部門から移動してきた離乳後の馬を、約1年間担当する部門です。
日々の仕事は水やエサの管理、集放牧といったルーティン作業も多いですが、日々馬の様子をチェックしながらコミュニケーションを図ることで、馬と人間の関係性を作っていく大切な役割を担っています。
◆プリトレーニング
人間を乗せた経験がない馬に騎乗馴致(ブレーキング)を施し、人が騎乗して育成をしていく部門です。段階的なトレーニングを通じて馬に基礎体力をつけていくとともに、鞍上からの指示を理解して走れるように教えていきます。
◆スタリオン・ノミネーション
種牡馬に関わる部門です。スタリオンは、種牡馬のコンディション管理や種付け業務を担当しています。ノミネーションは、一般の会社で言うところの営業部で、生産者や馬主のみなさんに、当社で繋養している種牡馬と交配してもらうよう、魅力を伝える役割を担っています。
◆レーシング
現役競走馬のマネジメントを行う部門です。他の部門との連携に加え、調教師・騎手といった関係者とも一丸となって、レースでの勝利を目指します。所有馬の状態や適性を見極め、最適なレース選択を行っていく仕事です。
◆バックオフィス
人事、経理、ITなど組織を管理するアドミニストレーションオフィス、施設・設備を担当するプロパティ・ファシリティオフィスなどがあります。牧場といっても馬と直接かかわらない仕事もあり、レースでの勝利という目標達成に向けて、チームを支える大切な役割を担っています。