自分の市場価値とは?自己診断方法と転職で年収アップを実現する方法を解説
監修者
岡 佳伸
■資格
特定社会保険労務士
国家資格キャリアコンサルタント
2級キャリアコンサルティング技能士
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
この記事で分かること
- 市場価値は特定の要素で構成されるが、時代や業界によって変わるため定期的に見直す必要がある
- 市場価値を活かして年収アップを実現するには、自己診断が不可欠
- 市場価値を高めて年収アップを目指すには、年代や職種を考慮して自分に合ったキャリアプランを立てることが大切
転職活動では、自分の市場価値に合わせたアピールができれば、年収アップを目指せます。さらに、自分の市場価値を高めて今後の転職活動に活かしていくことで、年収の最大化も狙えます。
しかし、市場価値は目に見えない指標のため、「自分にはどのくらいの市場価値があるのだろう」「そもそも自分の市場価値はどのように決まるのか」と疑問に感じることもあるでしょう。
転職市場における市場価値は「経験」「実績」「専門性」「再現性」で決まります。年収アップを実現するためにも、市場価値の自己診断方法や高め方、転職活動での活かし方を押さえておきましょう。
監修者からのファーストアンサース: 市場価値は、経験やスキルを年収という形で評価する重要な指標です。まずは自己診断を通じて自分の強みを客観的に把握し、その価値を適切に伝える準備を整えましょう。戦略的に動けば、年収アップは十分に実現可能です。
市場価値とは「人材としての価値」を示す指標のこと
市場価値とは、企業側から見て自分という人材にどれだけの価値があるのかを示す指標のことです。
転職市場における自分の市場価値は「企業が求める人材(需要)」と「特定のスキルを持った人材(供給)」のバランスで決まります。
転職活動において希少なスキルを持つ人は、一般的に「市場価値が高い人」といえるでしょう。一方で、優れたスキルがあっても同等レベルの人材(ライバル)が多い人は、市場価値が高いとはいえません。
自分の市場価値を決める4つの要素
自分の市場価値は、転職活動において企業から重視されるポイントとも言い換えられます。具体的には、次の4つの要素で構成されています。
- 経験
- 実績
- 専門性
- 再現性
1:経験
これまでの職務における実務経験のことです。どのような規模の会社でどのようなポジションを担当したのかや、これまでに携わったプロジェクトなどがおもな経験にあたります。課題解決への取り組みや改善のための行動、失敗からの学びなど、具体的なエピソードなども経験といえるでしょう。企業にとっては、経験が豊富なほど信頼性や期待値が高まります。
2:実績
これまでの職務における実績のことを指します。成し遂げた任務や成果など、可視化されたデータを用いることが一般的です。経験がエピソードであるのに対し、実績は企業への貢献度合いを定量的に示せる点がポイントです。総売上や目標達成率、社内順位のほか、完遂したプロジェクトの数など、これまでの職務で積み上げた成果があれば実績としてアピールできるでしょう。
3:専門性
特定分野の深い知識やスキル、保有資格などのことです。専門性が高いほど即戦力として評価されやすく、市場価値も高まります。プロフェッショナルと呼ばれるレベルまで専門性があると、特定の領域において需要が高まり、市場価値も高くなるでしょう。特定の企業だけでなく、業界内で広く通用するような専門知識やスキルを身に付けることでも市場価値を高められます。
4:再現性
再現性とは、これまでの成功や実績を、新たな職場や他業界など、異なる環境でも実現できる能力のことです。転職市場では即戦力へのニーズが高く、再現性が高い人材は評価されやすい傾向があります。多くの企業は利益に貢献できる人材を求めているため、これまでの経験や実績を活かして、企業の利益に貢献したいという意思や能力をしっかりアピールすることが大切です。
自分の市場価値は時代や業界によって変わる
市場価値は一定ではなく、社会情勢や自分が属する業界・職種などの条件によって時代とともに変動します。そのため、自分が目指す業界や職種における需要、社会のニーズを把握したうえで自分の市場価値を活かした転職活動を行なうことが大切です。
経済産業省が2022年5月に発表した「未来人材ビジョン」によると、2020年から2050年における採用ニーズ(必要となる労働者数)の変化は以下のとおりです。


画像引用元:経済産業省「未来人材ビジョン」
景気や雇用の情勢、パンデミックなど、予測できない事象から企業のニーズが変わることも珍しくありません。キャリアを磨きつつ、時代の変化に対応できる人材は、転職市場において市場価値の高い人材になり得るでしょう。
自分の市場価値の把握がキャリア戦略に重要な3つの理由
自分の市場価値は、自分のキャリアを考える際に軸となる重要な指標です。自分の市場価値を把握していると、次の3つの理由から、キャリア戦略が立てやすくなります。
1.自分の市場価値をもとに自己分析が深まる
自分の市場価値を把握していると、自己分析が深まり、現在の市場における自分の適正年収や立ち位置を客観的に判断できるようになります。
例えば、現在の年収が市場の相場を下回っていれば現職の年収が適正ではないことがわかり、希望年収を具体的にイメージできるようになるでしょう。
また、自己分析を深めて自分の強みや弱みを客観的に理解できると、自分の経験やスキルをどのような企業・ポジションで活かせそうかといったビジョンが見えてくるでしょう。
2.市場価値を高めるために具体的な計画が立てられる
キャリアアップするには、経験や実績を積んで自分の市場価値を高めていく必要があります。現状を把握することで自分に足りない要素を整理できるため、どのような資格やスキルを身に付ければ良いのかなど、市場価値を高めるための具体的な行動が見えてくるでしょう。
また、現在の会社というクローズドな環境だけではなく、業界全体における自分の市場価値を客観的に見られるようになると、異業種への転職が視野に入るケースもあります。
現職でどのようなポジションに就き、どのような仕事にチャレンジすればいいのかなど、目標を持って具体的な計画を立てられるでしょう。
3.自分の市場価値に合った企業を見つけやすくなる
市場価値の把握は、自分に合った企業を探す際にも欠かせません。OpenWorkのように企業情報を閲覧できるサイトを利用すれば、情報収集を行ないながら自分の市場価値に合った企業を絞り込んでいけるでしょう。
また転職活動においては、自信を持って希望年収を提示でき、条件交渉を有利に進めやすくなります。結果として転職時のミスマッチを防ぎ、転職にかかる時間や労力を最小限に抑えられます。
以下では、自分の市場価値をもとに転職活動を行なった方からOpenWorkへ届けられたクチコミを紹介します。
入社理由と入社後ギャップ: 自身の社会人としてのスキルを向上させ、市場価値を高めれる環境があると感じたため。採用担当の方のレベルが非常に高く、そういう方が大勢いる組織で働きたいと感じたため。
この社員クチコミを見る >>組織体制・企業文化: エンジニアが主体の会社で、最新技術の習得や先端の技術領域での業務を経験することによりエンジニアの市場価値向上を目指しています。製品の開発工程の中で設計以上の上流工程に対して技術サービスを提供することが多く、多数のエンジニアがこの領域で活躍中。
この社員クチコミを見る >>入社理由と入社後ギャップ: 経験することにより、自らの市場価値が上がると感じたため。また、仕事術を学ぶことでPJの進め方が問題解決能力を向上できると考えたため。給与も魅力だった。
この社員クチコミを見る >>需要が少なく採用が見込めない企業にばかり応募してしまう、年収交渉で思うようにアピールできないといった失敗を回避するためにも、自分の市場価値を把握することは大切です。
専門家アドバイス: 市場価値を知ることで「現在の自分にいくらの年収が見込めるか」「他社ではどんなポジションを狙えるか」が明確になります。たとえば、20代後半で営業経験3年・成績上位を継続していれば、他業界でも即戦力と評価される可能性があります。定期的にスカウト型転職サービスを活用し、客観的な価値を把握する習慣をつけましょう。まずはOpenworkや求人情報サイトを活用して、同年代・同職種の年収相場を確認してみましょう。自分の"市場での立ち位置"を知ることで、転職活動の精度が格段に上がります。
自分の市場価値を診断・測定する3つの方法
自分の市場価値は、専門家の意見や客観的なデータと照らし合わせることで診断・測定できます。自分の市場価値を知るうえでわかりやすい指標の一つが、企業から提示される「年収」です。
ここからは、自分の市場価値を診断・測定する3つの方法を解説します。
方法1.スカウトや求人情報から「求められる市場価値」を分析する
興味のある業界や職種の求人情報や、企業からスカウトで提示された情報を分析して、現在求められているスキルや経験、人物像などを把握する方法です。現職の業務内容や待遇と似た求人情報を複数比較することで、ライバル像や今後の課題を具体的にイメージできるでしょう。
募集要項を参考にして自分に不足しているスキルや経験がわかれば、それらを補うための具体的な行動計画も立てられます。また、掲示されている給与や業務内容からは、求められるポジションに期待される市場価値レベルを推測できるでしょう。
OpenWorkでは、履歴書を登録することで、興味を持った企業や転職エージェントからスカウトメールが届きます。
先述のように、市場価値は需要と供給で決まるため、企業から好条件のオファーが来ることで、意外な自分の価値に気づける可能性もあります。
まずは無料ユーザー登録(1分)方法2.OpenWorkなどの企業クチコミ・年収データと比較する
企業のクチコミや年収データから、どのようなスキルや経験を持つ人材が評価され、活躍しているかを分析する方法です。
同業他社や同職種の年収を比較すると、現在の給与水準を客観視でき、自分が現在どの程度の評価を受けているのかおおまかに把握できるでしょう。
転職情報サイトで企業のリアルな情報やクチコミに目を通すことで、自分のスキルセットやキャリア志向にマッチする企業文化の会社を見つけるヒントにもなります。
OpenWorkでは、企業の年収推移や年収範囲の閲覧、職種・年齢別の年収ランキングの閲覧のほか、クチコミのキーワード検索などが可能です。
まずは無料ユーザー登録(1分)方法3.専門家による評価や診断ツールを活用する
転職エージェントやキャリアコンサルタントによる診断、もしくは診断ツールなどのサービスを活用する方法です。
自分のスキルや経験が、どのような企業に、どの程度の条件で評価されるのか専門家の視点でフィードバックを得られます。個別にアドバイスをもらいやすく、「想定される年収」のように具体的な市場価値を把握できることもあるでしょう。
また、簡易的な診断ツールは大まかな市場価値を素早く知りたいときに役立ちます。
厚生労働省が提供する職業能力診断ツール「ポータブルスキル見える化ツール」を活用すると、異なる業種・職種間で活かせるスキル(ポータブルスキル)の測定が可能です。

画像引用元:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「ポータブルスキル見える化ツール」
【年代・職種別】市場価値を高めるための具体的な戦略
キャリア戦略は、キャリアステージや職種によっても異なります。ここからは、市場価値を効果的に高めるための戦略を年代別・職種別に紹介します。
【年代別】市場価値の向上戦略
まずは、20代、30代、40代の年代別に、市場価値を高める方法を解説します。
20代:基礎力とポテンシャルを磨く
20代は、専門分野の基礎知識やスキルを習得し、土台を固めることが重要な年代です。多様な業務経験を積んで自分の適正や強みを見極めることで、キャリアの方向性を定めやすくなるでしょう。
キャリアパスを見据えて戦略的に自分の市場価値を高める意識を持つことで、キャリアの方向性がぶれにくくなり、市場価値の向上につながる求人を選択できるようになります。
この時期の経験が今後の市場価値に影響することもあるため、実績につながる業務に積極的にチャレンジすることが大切です。
30代:専門性と実績でキャリアを確立する
30代は、専門分野でスキルや実績を積み上げ、「この分野なら任せられる」という評価を得ることが重要な年代です。
専門性に加えて、リーダーシップやマネジメント経験を積み、チームやプロジェクトを牽引する能力を養うと、幅広い業界で市場価値が高まります。
業界知識や企業情報に広くアンテナを張り、自分の専門性が高く評価される企業やポジションを狙っていくと、企業に貢献できる人材として重宝されやすくなるでしょう。
40代:経験と人間力で組織を導く
40代は、豊富な経験と知見を活かして組織全体の課題解決や後進育成、利益への貢献が重要となる年代です。これまでの経験に固執せず、柔軟な視点で組織の成長に貢献することで評価につながります。
組織の成長を牽引できる人材として組織内外からの信頼を重ね、他社からの評価を得られるようになると、自分が活躍できるフィールドを見定めた転職活動ができるでしょう。
専門家アドバイス: 市場価値を高めるには、年代ごとの課題に応じた成長戦略が鍵です。20代は挑戦経験を通じて強みを探り、30代は専門性と実績で信頼を築く時期。40代は成果と人間力で組織に貢献し、後進育成にも注力しましょう。自身のステージに合った価値の出し方を意識することが、キャリアの伸びしろを広げる第一歩です。また、年代を問わず「変化を前向きに受け入れる柔軟性」も、長期的な市場価値維持には欠かせません。職種の横展開や資格取得も視野に入れると、キャリアの幅が広がります。
【職種別】市場価値の向上戦略
次に、市場価値向上のための役立つスキルや、キャリアパスを職種別に紹介します。
エンジニア
エンジニアは、技術革新や市場の変化に素早く対応できるようなスキルアップが求められます。エンジニアで市場価値を向上させるには、以下のスキルを身に付けましょう。
市場価値向上に役立つスキル:
複数のプログラミング言語、コミュニケーションスキル、マネジメントスキル、語学力 など
また、エンジニアのキャリアパスには次のような職種が挙げられます。
キャリアパス:
スペシャリスト、プロジェクトマネージャー、ITコンサルタント、ITアーキテクト など
営業職
営業職は個人のスキル差が結果に出やすい職種です。営業職で市場価値を向上させるには、以下のスキルを身に付けることが大切です。
市場価値向上に役立つスキル:
高い目標達成能力、顧客との長期的な関係構築力、課題解決力、提案力、新規開拓力 など
営業職の場合、活躍できるフィールドが広く、他部署や他業界での活躍も目指せます。営業職のおもなキャリアパスとして、以下が挙げられます。
キャリアパス:
マネジメント・管理職、総務・企画などの他部署、他業種・他業界、独立・起業 など。
企画・マーケティング職
企画・マーケティング職は、デジタル化が進む現代で需要が高く、キャリアパスも豊富な職種です。基礎的なスキルを磨いて専門性を高め、市場価値の向上を目指しましょう。
市場価値向上に役立つスキル:
データ分析力、戦略的思考力、プロジェクトマネジメントスキル、コミュニケーション力、プレゼンテーションスキル など
キャリアパス:
デジタルマーケター、コンテンツマーケター、データアナリスト、コンサルタント、ディレクター、最高マーケティング責任者(CMO) など
事務・バックオフィス職
IT化が進む現代において、事務・バックオフィス職ではITスキルが重宝される傾向があります。社会のニーズを把握してスキルを磨き、経験や知識を活かしたキャリアパスを目指しましょう。
市場価値向上に役立つスキル:
業務改善スキル、ITリテラシー、コミュニケーション能力 など
キャリアパス:
分野(経理事務、営業事務、人事事務など)のスペシャリスト、マネジメント職、専門職へのキャリアチェンジ など
専門家アドバイス: 職種ごとに求められるスキルやキャリアパスは異なりますが、共通して重要なのは「変化に対応し、自ら学び続ける姿勢」です。たとえばエンジニアは技術の更新に、営業は顧客ニーズの多様化に適応することが不可欠です。自分の職種特性を理解し、強みを伸ばしながら弱点を補う意識が市場価値を押し上げ、転職やキャリアアップに大きく貢献します。特に近年では、DXや生成AIの活用スキルが多職種で重視されています。専門性を磨くだけでなく、テクノロジーに対する基礎リテラシーを持つことで、業界内での評価も高まりやすくなります。
市場価値を活かした転職で年収アップを実現するには
自己診断で把握した自分の市場価値は、転職活動に活かすことで年収アップを期待できます。
ここからは、自分の市場価値を活かして年収アップやキャリアアップを目指すための、具体的なアピール方法を解説します。
企業のニーズに合致する自分の経験・実績・スキルをアピールする
求人情報から企業が求める人物像を読み取っていくと、自分の市場価値に合った企業を見つけられます。転職活動では、企業のニーズに合致する自分の市場価値を、経験・実績・スキルに分けて的確にアピールしましょう。
特に、履歴書や職務経歴書の内容は、企業のニーズと自分の市場価値をよく比較し、貢献できるポイントをアピールすることが大切です。
先述のように、市場価値は常に変化しているため、定期的に見直して方向性や課題を再認識することが大切です。常に最新の状態で自分の市場価値を高めていくことができれば、効率的なキャリアプランを設計できるでしょう。
総合的な条件を視野に入れて年収交渉する
年収アップを目指す転職活動では、自分の市場価値や業界の年収水準を調べ、交渉の余地がある範囲で年収交渉を行ないましょう。
その際、希望年収の根拠となる実績やスキルなどを具体的に示すことがポイントです。一般的に、給与水準が高い業界・職種への転職は年収アップを期待できますが、未経験の他業界・他業種への転職では年収が下がる可能性もあります。
年収交渉は基本給以外の手当や福利厚生にも注目し、総合的な条件を視野に入れて行なうことで、結果的な年収アップにつながるでしょう。
以下では、OpenWorkに届いたクチコミから、市場価値を活かしたキャリアアップ転職の成功事例を紹介します。
働きがい・成長: 新卒で入社し複数のプロジェクトにアサインされ、30歳過ぎまで働き技術も知識も身につけると、転職の時に自信を持って動けると思う。そう言う意味では自分の市場価値が上がるので、働きがいは多分にあると思われる。逆に若くてもOJT込みで受け入れてくれるプロジェクトに行けると、じっくり技術知識を磨けるため、しっかりと自分の糧になって経験値として将来に活きる
この社員クチコミを見る >>働きがい・成長: 難易度の高いプロジェクトにほとんどの場合配属され、ハードワークするため、成長できるという点が働き甲斐となるかと思います。評価制度についても実力主義が徹底されており、成果を出すことで昇進・昇給が速い傾向となります。また、資格取得支援や外部研修への参加支援も手厚く、エンジニアとしての市場価値を高める環境が整っていると思います。キャリアについて、マネジメントと技術を高めてアーキテクト等になる、コンサルティングを行うなどいろいろな選択肢があります。その中から、自分に合うと思われるものを探していくことになるのかと思います。
この社員クチコミを見る >>働きがい・成長: 3年目までは研修期間であり、配属部署にかかわらず色々なことを教えてくれる。一方で業務面でも足腰を鍛える時期であたり、ここでどれだけ多くの優秀な人と関わり、仕事の仕方を学べるかが今後のキャリアの鍵になる。ステイするにせよ、転職するにせよ、多様な経験、引き出しと専門性を両方持つ人材は強いので、しっかりと市場価値の高い人材を育成することができていると思う。そしてそういった人材を惹きつけるために当社の利益水準、給与、その他待遇面に上方へのプレッシャーがかかり、更に成長がドライブされるこうぞう
この社員クチコミを見る >>働きがい・成長: 成長できる環境やシステムは整っているので、自身である程度成長と達成感、または停滞を感じたとしたら、辞めて他の成長環境へ飛び込んでいく選択もありだと思われる。良くも悪くも、視野は業界内だけに留まり視野狭窄になりかねないが、住宅不動産のキャリアで成長し遂げたい人にはとても良い会社である。
この社員クチコミを見る >>多様な経験を通じて専門性を磨くことで、社内での昇進・昇給はもちろん、より良い条件を求めて転職する際の強力な交渉材料となり得ます。
自身の価値を高める努力を続けることが、納得のいくキャリアと年収を実現するための王道と言えるでしょう。
専門家アドバイス: 年収交渉で成果を出すためには、「今の自分の市場価値」と「将来の市場価値」を明確にすることが重要です。現在の実績やスキルだけでなく、過去にどのように成長してきたか、今後どの領域で専門性を深められるかを整理しましょう。交渉時には年収に関わる基本給、賞与、手当だけでなく退職金や福利厚生、教育制度も含めた条件面を比較検討することが大切です。長期的なキャリア設計を踏まえ、成長環境があるかどうかも見極めることで、条件面と将来性の両方で納得できる転職が実現します。
まとめ:市場価値を活かした転職で年収アップを実現しよう!
自分の市場価値とは、企業側から見た「人材としての価値」を示す指標をいいます。転職市場における自分の市場価値は需要と供給のバランスによって変動し、時代や情勢など予測不能な要素も影響します。
そのため、キャリアアップを考えるうえでは、定期的に市場価値の見直しを行ない戦略的に高めていくことが重要です。
OpenWorkでは、企業からのスカウトメールや、社員・元社員の年収データなど、さまざまな情報から自分の市場価値を再発見できます。自分の市場価値を活かせる企業に出会うためにも、OpenWorkをぜひご活用ください。
まずは無料ユーザー登録(1分)専門家アドバイス: 自分の市場価値は、転職時だけでなくキャリア全体を考えるうえでの「軸」になります。定期的に見直し、自分の強みと弱みを把握しながら価値を高めていけば、自然と選択肢は広がり、年収アップにもつながります。まずは客観的な情報で現状を知ることが第一歩です。また、スカウト型転職サイトや職業能力診断ツールを定期的に活用し、市場の変化と自分の価値を「見える化」する習慣を持つことも、市場価値を高め続ける鍵になります。
専門家プロフィール
岡 佳伸
■資格
特定社会保険労務士
国家資格キャリアコンサルタント
2級キャリアコンサルティング技能士
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
消費生活アドバイザー
他資格60種類取得済み(行政書士、宅建、貸金業務取扱主任者有資格者等)
■プロフィール
グッドウイル、カヤバなどで人事労務を担当した後に、厚生労働事務官(ハローワーク勤務)雇用保険業務に携わる。現在は開業社会保険労務士として活躍。各種講演会講師及び新聞、週刊誌等に取材記事掲載、NHKあさイチTVスタジオ出演。